Book(30)

となりの用心棒
となりの用心棒(池永陽/角川書店
この人の本読むの久しぶりだなー。
沖縄の祖父に叩き込まれた空手を武器にアメリカでは道場破りで食いつないだ勇作が、妻の夏子に押し切られ空手道場を始めることとなる。商店街にある妻の実家を全面改装しての道場オープンとなったが、入門生は少なく銀行への返済も滞るほど。しかし見た目と正反対に心優しく情にあつい勇作に、次々と商店街の面々から相談事が持ち込まれる…。
生々しいまでの人間の強さ、弱さ、ずるさ、優しさ―相変わらず池永作品にはそれらがしっかりと描かれる。『コンビニ・ララバイ』好きな人はきっとこの作品も好きだろう。