ソロモンの偽証 第III部 法廷(宮部みゆき)

ソロモンの偽証 第III部 法廷

ソロモンの偽証 第III部 法廷

前二作もぐいぐい引き込まれ面白かったものの、正直この第三部のラストでここまで揺さぶられるとは想像もしてなかった。小説読みながら涙こらえたのはいつぶりか。ここまでの長い物語で丁寧に描かれた各人たちのエピソードが積み重なり、読み手としてはあちこちに感情移入して辛かった。自分以外の誰かのために最後まで闘った中学生たちに拍手するとともに、一人の人間の尊厳の重みをずっしりと感じさせてくれたことにも感動。読んでよかった!