サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA) サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)(新城カズマ/ハヤカワ文庫)★★★☆

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA) サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)
SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇』の国内編5位の作品ですね。この人のも読むのは初めて。

ラノベとSFのちょうど中間にあるような(気持ちラノベ寄り?)印象を受けた作品だった。

ほんのちょっとだけ時空を飛ぶことが出来る少女を中心に、変わり者の高校生たちが経験した不思議なひと夏を描いたもの。年季の入ったSFファンとかは楽しいだろうなぁ。主人公たちのたまり場になってる喫茶店の名前は「夏への扉」だし、時空を飛ぶという現象をを解明するために主人公たちはタイムトラベル系SFを読みあさって、あげくにはTT(タイムトラベル)しりとりとかやってるし。SF同好会とかのノリでしょうか。主人公たちは確実に私より頭の良い高校生なので論理的なやり取りになると理解できないんだけど、話全体はライトなかんじでさらっと楽しく読めました。