さよならバースディ(荻原浩/集英社)

さよならバースディ

彼女はなぜ死んだのか?目撃者は人と会話するサル、バースディだけ。若き研究者が謎を追う長編ミステリー。

サル(正確にはボノボ)のバースディに言葉を覚えさせるプロジェクトの実質的なリーダー・真は充実した毎日を送っていた。バースディは予想以上に言葉を操るようになり、一方研究スタッフでもあり恋人でもある由紀との仲も順調で結婚を意識するようになってきた。そしてついにプロポーズ…ところがその夜、彼女が自殺を遂げてー。
ビッミョーだなー。3分の1くらい読んだ時点で筋が読めちゃうし、ラストはちょっと無理あるし、すっきりしないしなぁ。一番すっきりしないのは、真も由紀もバースディを大事にしているにもかかわらず、本質的なところでひどい扱いをしている気がするのだ。それに主人公以外の登場人物がきちんと描かれてないかんじ。う〜ん、ちょっと残念でした。