Book(9)

フライ,ダディ,フライ
フライ,ダディ,フライ金城一紀講談社
ずーっと読もうと思ってたけど古本屋ではなかなか巡り会えなかったもの。もうすぐ映画化されるらしい本書は予想通りのおもしろさ。
どこから見ても平凡な中年サラリーマン鈴木一。ある日高校生の娘が男に殴られ入院する事態に。相手の男は他校の男子高校生で有名なボクシング選手・石原。学校側が彼をかばい事件をもみ消そうとする。どうしてもそれが許せない一は包丁を持って学校に乗り込もうとするが、間違えてすぐそばの違う男子校に入ってしまう。そこで出会った不思議な高校生たちに説得され、一は朴舜臣(パクスンシン)という在日の高校生に闘い方を教えてもらい、石原との決戦をお膳立てしてもらうことに…。翌日から会社を休み、朴舜臣とのトレーニングが始まる―。
読むまで知らなかったんだけど、これは「レヴォリューションNo.3」の外伝にあたる物語だったのね。一が出会う不思議な高校生たちというのが「レヴォリューション」の主人公にあたる男の子たちなのだ。この男の子たちの物語をもっと読みたい!と思ってたので、また出会えて嬉しい。可愛いブックデザインも素敵。そういえばこの人しばらく本出してないなあ。