木更津キャッツアイ ワールドシリーズ


もうちょっとして見にいこうと思ってたのですが、前日でもいい席が予約できたので行ってきてしまいました。
いや〜よかった!
日本シリーズ」はちょっと詰め込み放題というか締まりがないのが残念なかんじだったけど、今回の「ワールドシリーズ」はいいかんじでドラマシリーズの本当の最終回みたいなかんじで。笑って泣いて、あぁこれで本当に「ばいばい」なんです。


今作の舞台はぶっさんが死んでから三年後、キャッツのメンバーはバラバラに。アニは秋葉原でブラブラ、マスターは離婚して大阪でお好み焼きの露店を営業中、バンビは木更津市役所で働いてて、ウッチーは行方不明? どこか満足いかない毎日を送る4人。ところがある日、ぶっさんの声が聞こえたバンビはアニとマスターを木更津に呼び戻して……!?


本当に今回の作品は、いい塩梅でした。笑って、泣いて。このワールドシリーズまで含めて「木更津キャッツアイ」完成だなと。
これまではなんだかんだで見送られていた、ぶっさんの「死」。実際にそれが近づくにつれ、辛くてやりきれなくてお互い避けてしまった最後の日々。きちんと別れを言えなかったこと、それがやはり4人の心に残っていた。今作で初めて描かれた、三年前のぶっさんの死期は辛くてやりきれない。だけど、最後の「ばいばい」を伝えるための最高のサプライズが同時に描かれているからこそ、この映画はこんなにも楽しめたのだと思う。


「死」というのは、死ぬ人も残される人も伝えきれぬものを残すもの。
このシリーズは突き抜けたかのようにバカばっかりやってて、でも「死」とか「弱さ」をオブラートに包むことなくざらりと描いてた作品で、ラストでもそんな「らしさ」がいいかんじで出てたなと。
またテレビシリーズではなかった、「大人」へ近づいてるキャッツの面々たちの心の成長が、ファンとしても嬉しい限りです。


そして当然ながら、クドカンらしい小ネタ満載でたっぷり笑えます。シリーズレギュラーもほぼ総出演なうえ、新キャラとしては、高田純次橋本じゅんはもう画面に出てるだけで笑えるし、MCU演じるミニミニオジィもいい味出してるし、栗山千明も超ドSで怖いし(笑)。


まーとにかく楽しかったです。
さんざん夜中に再放送してるので買いそびれてるのですが、そろそろDVDBOX買わなきゃなぁ。

EDGE(2)?3月の誘惑者? (講談社X文庫ホワイトハート)  EDGE(3)?毒の夏? (講談社X文庫ホワイトハート)  EDGE(4)?檻のない虜囚? (講談社X文庫ホワイトハート)(とみなが貴和)★★★☆

EDGE(2)?3月の誘惑者? (講談社X文庫ホワイトハート) EDGE(3)?毒の夏? (講談社X文庫ホワイトハート) EDGE(4)?檻のない虜囚? (講談社X文庫ホワイトハート)


講談社文庫に収録されたシリーズ1巻目を読んで早速ハマっちゃって、でも講談社文庫での刊行なんて待てないからホワイトハート文庫版を買い集めようとしたところ、まーないですね。あんまりこういうラノベ系読まないんでわからなかったけど、回転が速いんでしょうか? もともと客が少なくて大丈夫かしらんってかんじのビルのテナントに入ってる書店でこの2〜4巻をやっと手に入れられたけど、最新刊(先月刊行)の5巻が自分の守備範囲の書店にはどこも置いてなくてショック…。ていうかさぁ、講談社文庫に一作目が入るってことは、わたしみたいに一刻も早く次の作品を読みたいって人は少なくないはずだし、増刷かけておこうよ。一巻目は様子見ってことかしら? でも人気作(なんですよね?)なのに、何軒もまわってそのうちの一軒しか在庫がなかった(しかも最新作は無し)ていうのは、なんか悲しいなぁ。


というわけなんで、あらすじはアマゾンから引っ張ってきちゃいます。
EDGE(2)?3月の誘惑者? (講談社X文庫ホワイトハート)

男は恐れていた。「普通」とは違う自分を。耐え難く「死」に惹かれている自分を。少女は怒っていた。七歳の尊厳すべてをかけて、無理解な両親を。理不尽な運命を。そしてなにより、無力な自分を。男と少女が出会ったとき―二人は手に手を取って歩き出していた。灰色のビルに囲まれた街・東京を。それが「幼女誘拐」と呼ばれる行為であるとは考えずに―。天才心理捜査官・大滝錬摩第二の事件簿。

EDGE(3)?毒の夏? (講談社X文庫ホワイトハート)

茹だるような熱気、息詰まる湿気が充満する都会の夏は、人の理性を狂わせるのか。青酸ガスの発生現場に偶然居合わせた大滝錬摩は、相次ぐ毒物事件に関わることに。二つの事件の関連は? 犯人の心の闇に潜んだ、真の狙いとは? プロファイリングを進める錬摩は、犯行の暴走を予見する。そして隠されていた「藤崎」の存在に気づいた宗一郎と、錬摩との関係にも転機が―。

EDGE(4)?檻のない虜囚? (講談社X文庫ホワイトハート)

東京の下町で起きた、犬の連続虐殺事件は青少年の凶悪犯罪の事前行動なのか?宗一郎と離れて暮らし始めた錬魔は、独自に犯人のプロファイリングを進める。一方、宗一郎は空手の練習の帰り、ペットを虐待された女性、桐井と知り合う。桐井が自分に向ける好意を知ったとき、宗一郎も錬魔に対する感情を悟った…。犯人を追いつめた錬魔の前に宗一郎が!? 2か月ぶりに会った二人は―。


一巻目ほどの派手さはないものの、それぞれのテーマとなる犯罪が非常に現代的で他人事ではなく、かつ錬磨と宗一郎のこじれた関係、宗一郎の異常な<力>、<藤崎>の存在を知った宗次郎の混乱、など読み応えたっぷりだ。基本的に<超能力>がミステリに介入してくると興ざめなのだが、このシリーズでは錬磨の圧倒的にたたみかけてくるプロファイリングと複雑な人間関係によって、そのあたりを中和してくれている。
はー。最終巻が読みたいな。読みたいのに、先月発売なのに、書店にないなんて。講談社文庫でついたお客さんは講談社文庫で買わせようってことかしら? でもこの勢いだと講談社文庫版で5巻目が出る頃はもう忘れてますよ? しようがないから、あと一週間くらい見つからなかったらアマゾンの中古で買おうっと。