オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

(99/スペイン)ひとり息子を目の前の事故で失ったシングルマザー、全身整形のオカマ、妊娠してしまったシスター、ヤク中の若い恋人を見捨てられないベテラン女優…全編を通してほとんど女とオカマしか出てこない、哀しくも痛快な、女たちによる女たちのための物語。それぞれへの踏み込みは浅めなので映画自体の印象も薄くなりそうだけど、女優たちの演技は本当に良かった!

SR サイタマノラッパー [DVD]

SR サイタマノラッパー [DVD]

SR サイタマノラッパー [DVD]

(09/日)二度目の鑑賞でやっぱこの映画最高!と再確認。タイトル通り埼玉在住イケてないラッパーたちの残念で熱い青春物語。OPでアゲアゲ、市役所での気まずいライブに爆笑、ラストの居酒屋でIKKUとTOMの応酬に涙腺崩壊。何度でも見返したい映画です。

空気人形 [DVD]

空気人形 [DVD]

空気人形 [DVD]

(09/日)大好きペ・ドゥナ演じる空気人形は自分が代替品であることを自虐気味に呟くけど、彼女を所有する男だって職場では使えない男、お前の代わりはいくらでもいる、と嫌味を言われる。満たされてる人間なんていない。柔らかく美しい映像の中で吉野弘氏の「生命は」という詩をペ・ドゥナが読み上げるシーンもそれを表現するラストシーンも本当に素敵。誰かの喪失でさえ誰かの誕生に繋がっているかもしれない。見る前と見た後では世界が違って見える類いの映画だった。よかったです。
そしてほんとうにペ・ドゥナが可愛かった!ちょこちょことした動きやしゃべりかたの可愛さとは真逆に、ちょっとした事故で空気の抜けてしまったペ・ドゥナにアラタが空気を吹き込む官能的なシーンには釘付け。好きな人の吹き込む息で自分が満たされるのはどんな感じかしらなんて、この映画を見なければ想像もしなかっただろうなぁ。

クヒオ大佐 [DVD]

クヒオ大佐 [DVD]

クヒオ大佐 [DVD]

(09/日)面白かったけども、松雪泰子満島ひかり中村優子というインパクトの強い女優たちに少しでも標準を合わせてしまうとそっちに引っ張られて主人公であるクヒオ大佐の存在感が薄くなってしまうよね。だから彼女たちが登場しない、クヒオ大佐新井浩文のやり取りとかはホント最高で爆笑!騙される女もバカなら騙す男はもっとバカっていうコメディ映画としての下地があるだけにちょっと惜しいかんじ。もっとクヒオ大佐の詐欺師としてのダメっぷりを見せて笑わせてもらいたかったかなー。

ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)(美内すずえ)

ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)

今巻の主役は紫織さんでしょ!白目でぷちぷちバラの花びらむしってたかと思えば庭の池にぷかーと浮いてみたり放火したりと大活躍!表紙のマヤと亜弓が見事かすんで見えましたとも。いろんな意味で盛り上がってきましたね!

昭和元禄落語心中(3) (KCx)(雲田はるこ)

昭和元禄落語心中(3) (KCx)

昭和元禄落語心中(3) (KCx)

あぁおもしろい…。正反対な性格の二人の若手落語家の物語という根っこの部分がおもしろいのはもちろん、絵が色っぽいんだよね。感情を抑えた表情にぐっと来る。あと菊ちゃんが舞台で女形を演じたことで殻を破るシーンにもね。

式の前日 (フラワーコミックス)(穂積)

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

「結婚式」や「死」という涙腺を刺激する主題ばかりにスポットを当ててあるのは正直ズルい!(「泣かせ」がテーマだとしてもね)とか、男性像があまりに理想化されすぎ!など期待が大きかっただけにマイナス面も感じた。とはいえ叙述トリックを用いて漫画にしか出来ない表現で読者を裏切るという構成には感心。そして泣きそうで泣かない登場人物たちの表情には心掴まれた。次作が楽しみ!