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キングは実はあまり読んでないのだけど、本作は発売前からかなり評判が高かったので手を伸ばしてみたのだけど、たしかに面白かった!これだけ長い翻訳物を読み通したのは久しぶりかもしれない。しかも後半は夢中だった。

しがない高校教師がタイムトラベルによってジョン・F・ケネディの暗殺を阻止し世界を変えるという仰々しい目的がこの物語の中骨であるのだけど、この物語を表情豊かにしてるのは日常の積み重ねと人間関係、つまり人生そのもの。

そしてこの物語こそ人生そのもの、と言うのは褒め過ぎかな。結局意味なんてなかった。だけどそこで過ごした時間のかけがえのなさも真実。そしてこの物語にどっぷり浸かった私も幸せな読書体験をした。


それにしても秘密のタイムトラベルができるからといって、歴史の転換点を変えようと思うのは、良くも悪くも男っぽい発想だよね。大胆だなと感心する一方、それ単純過ぎるだろと呆れる気持ちもあり….